都留文科大学と競馬場

都留文科大学は今年で創立60周年、というわけではありませんが大学関連で。



都留文科大学の前身、山梨県立教員養成所は現在の市役所に、当時の谷村高校の空き教室を利用して設置されました。ちなみに教員養成所時代の場所は都留市役所内(確認していませんが、すでに建物自体は取り壊され、都留市役所北別館となっていると思われます)にあったようです。


この経緯は有名ですが、毎度おなじみ『都留文科大学創立五十年記念誌』に、移転にあたり気になる一文が書かれていました。
この「新校地」とされた場所はかつて競馬場だった土地で、今日の本学キャンパスとなっているところである。(『都留文科大学創立五十年記念誌』pp.34)
これを読んで「競馬場」について地元の年配の方に聞いてみたのですが、「競馬場の存在さえ知らない」とのこと。どうしても自分の目で確認したくて、国立国会図書館で地図を漁ってきました。昭和4年の大日本帝国陸地測量部の地図を見てみると、確かに記載がありました。

中央やや南に「競馬場」が明記されています。
この地図、十日市場から谷村までの間、建物らしい建物が見当たらないです。

さらに人間とは罪深い生き物で、競馬場があったことがわかるや否や、今度は写真を見たくなってきた。引き続き国会図書館で、と思っていると時間がなくなり諦めて帰宅。改めて『都留文科大学創立五十年記念誌』を開いていると、ありました。灯台もと暗し。巻頭の「歴史アルバム」に馬が走っている様子が載っています。

さて気になる方は大学図書館へ。

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