ジークさんの運命は?

大好きです、ボストン・リーガル。しかしどうしても腑に落ちない展開が一つ。
第1シーズンの「アランの叫び」という最終話なのですが、あらすじは次の通り。


死刑執行停止裁判のためにテキサスへ飛ぶアラン。8年前に殺人で死刑を宣告されたジークはIQが低く、犯行現場には彼とは別人のDNAが残されていたにも関わらず犯行を自白していた。アランは裁判での不備を突き判事たちの感情にも訴えるが、判決は覆らない。不当な扱いにも全てを諦めているジークに対し、アランは最後の瞬間まで抵抗するべきだと言うことしかできなかった。

ボストン・リーガルのエピソード内でも屈指のシリアスな展開だと思います。

ここからネタバレを含むので、ご注意下さい。

アランの異議申立も虚しく、ジークは死刑の準備のために死刑場へ移送される。そんな中、アランはハワイにいるという州知事に直談判するべく、知り合いのフラガールに望みの一縷を託す。
ジークの意向で彼の死刑を看取ることとなったアランとチェリーナ。しかしアランは最後まで携帯が鳴るのを待っていた。入室され腕に注射針を刺され、暴れだすジーク。それを取り押さえる刑務官。そこで画面は暗転し、ジークの深い呼吸が響く。

これ明らかに次作へのつなぎじゃん、と手に汗にぎりながらすぐに第2シーズンを購入して観たところ、そこにはいつもどおりの弁護事務所が!ジークの運命など言及がほとんどないのです。唯一あるのは、第2シーズン中盤で再登場するチェリーナとの再会。そこの会話でアランが「きみは(ドラマではなく)映画の撮影をとった」というメタ発言。

なるほど、続きを描きたかったがチェリーナ役の女優さんの都合が合わず結局流れたのか!

ちなみにですが現実でもテキサス州は死刑存置をしており、実際に薬殺刑を採用しているそうです。薬殺刑について調べると、死に至るまで3ステップあるようです。①全身麻酔を注射した後に、②筋弛緩剤を注射、さいごに③塩化ナトリウムで心臓を停止させる。

ということは最終話では①の麻酔が投与されたと思しき描写しかないので、次のステップへ移る前にアランに入電、携帯を印籠のように見せながら死刑停止となる予定だったのではと勘ぐっています。

別に死刑廃止論者ではないけれど、ジークの死刑執行は反対!
ぜひともジークの続編を見てみたい!!

このブログの人気の投稿

ハリポタ第2作目の日本人ゴルファーのジョークについて

『グレート・ザブーン』から『クールジャッパーン』になった理由

どうして都留文科大学から富士山はみえないのか?(前編)